国展

国立新美術館で開催されていた「国展」を鑑賞してきました。



絵画部で講師をしていただいている宮木 薫先生が出品されている作品を見るためです。

国展を鑑賞するのはこれで3度目で、これまで抽象画が多かった印象がありましたが、今回は具象が多いと感じました。

たくさんの作品の中から私が共感する作品も3・4点あり、楽しみました。

絵画部門をすべて見たのですが、先生の絵が見あたらないので配置表を見てみると、肝心の先生の絵は、実は一度素通りしてしまっていました。

見過ごしたのは、私が先生の今までの作風の絵を探していたためですが、たどり着いてみると予想もしていなかったコラージュで、意表を突かれました。

先生の作品にはなによりも、軽妙という言葉が当てはまると思います。

国展のすべての絵画作品を見ると、堅苦しさというか、「なんとかものになる絵を描こう」という気持ちににうんざりしていたところだったのです。

先生の絵をみたら、絵を描くのに「がんばる」必要なんかないということに思い至りました。

絵を描くのに描く必要なんてないというと語弊があるのかもしれないのですが、鞘から刀を抜かずに斬られたような、そんな感じを受けました。

国展という大きな公募展が生じさせるコントラストになおさらそう感じたのかもしれませんが。

先生は今年89歳。

年を取る毎に研ぎ澄まされていくという生き方にあこがれます。

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